SEKISUI HOUSE

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ESG

ESG経営の
リーディングカンパニーとして、
企業価値と事業価値の
向上を目指していきます

積水ハウスグループにとってのESG経営とは、まさに企業理念の実践にほかなりません。グループ全社へESG経営を推進していくことで、「ESG経営のリーディングカンパニー」を目指し、社内外に向けてより明確に発信していきます。

International Business
ESG Management Initiatives

E環境 S社会 Gガバナンス

アメリカ

米国は国土が広いため、エリアごとに重視する課題が異なります。持続可能社会の実現に向け、日本での取り組みをアメリカで応用しながら、現地パートナー企業と確立した共同理念に従って、環境・社会課題の解決と住まいへの新しい価値提供を目指します。

E 脱炭素社会を先導する

大規模公園の整備と「5本の樹」計画でコミュニティの環境意識を向上

シアトル近郊で進行中のコミュニティ開発プロジェクトTehaleh は、約19km²の敷地に商業、オフィス、研究開発施設などを配置しながら、約9500戸の住戸が計画されている大規模開発です。現在、約7.3haの大規模公園(Discovery Park)を整備中です。当社は住民の方々とともに、周辺の他の保存エリア・オープンスペースとの相乗効果を生み出すコンセプト計画をつくり出しました。
また、小学校に隣接する立地から、子どもに自然環境学習を提供できるよう「5本の樹」計画に基づいた在来樹種の生育や巣箱の設置を行いました。植物が自然に交配する環境をつくり、自然との共生を意識させる空間づくりを進めています。

Tehalehの住宅

Tehalehの住宅

ウッドサイド・ホームズ社による環境対応型の商品開発強化

カリフォルニア州は、環境関連の法整備を積極的に行ってきた環境先進州です。温室効果ガスの排出量削減が法制化されており、2020年から全米で初めて、新築住宅に太陽光発電の導入を義務付ける新しい規制が施行されました。
当社の子会社であるウッドサイド・ホームズ社は同州の環境・建築物省エネ基準の改定に伴い、積極的に環境対応型の商品開発を強化しています。
アリゾナ州のグレンデールでは、LEED Certificate※1を取得する環境配慮型コミュニティが2022年にオープンしました。同州プレスコットでも、新たにゼロ・ネット・エナジー・レディー・ホーム(Zero Net Energy Ready Home:ZERH)のコミュニティが2022年4月にオープンし、この中の商品が、ZERHを提供するビルダーの中で最も印象的で先進的な住宅であると評価され、2022年7月、米国エネルギー省※2の2022 Housing Innovation Award ※3を受賞しました。
現在、アリゾナ州において6件のLEED認証コミュニティが稼働しており、コミュニティ内全住戸でZero Energy Ready認証を受ける予定です。
ユタ州ウエストジョーダンに位置するコミュニティ「ボルダー・アット・スカイランチ(Boulder atSky Ranch)」でもゼロ・ネット・エナジー・ホーム(Zero Net Energy Home:ZEH)のプロトタイプモデルホームを建設し、2023年7月米国エネルギー省※2の2023 Housing Innovation Award ※3を受賞しました。

※1 グリーンビルディング協会(USGBC:US Green Building Council)が開発・運用を行う、建物と敷地利用についての環境性能評価の認証システム。
※2 The US Department of Energy(DOE)
※3 米国の住宅購入者により良い住宅体験を提供する先進的なビルダーを表彰するアワード

S「住」の可能性を追求する

生活提案型のオプションリリース

2020年10月、ウッドサイド・ホームズ社は住まい手の「健康」が一番大事であるという考え方を形にした「Healthy Home Package」を発売しました。さらに、環境配慮に対応しながら快適な生活を提案する、太陽光パネル、高性能断熱材、高効率家電などをパッケージした「Conscious Comfort Package」を生活提案型オプションとしてリリースしました。

米国初SHAWOODコミュニティがデビュー、
積水ハウステクノロジーを世界のデファクトスタンダードへ

当社は2020年1月、ラスベガスで開催された米国最大の住宅見本市「IBS(International Builders' Show)2020」に日本のハウスメーカーとして初めて出展、米国初の「シャーウッド」(積水ハウスのオリジナル木造住宅)によるコンセプトホームを建設し、一般公開しました。防耐火性能や省メンテナンス性を持つ陶版外壁「ベルバーン」を使用、高い耐震性と太陽光発電、蓄電池を搭載した米国版 ZEH住宅は、米国が抱える社会課題に対して解決の道筋を示すものであり、参加者から高い評価を得ました。
2021年からは同じラスベガスで、「シャーウッド」のパイロットプロジェクトが開始し順調に販売が進捗しています。さらにカリフォルニア州テメキュラにおいて米国初の「シャーウッド」コミュニティがデビューし、米国市場での事業拡大を進めています。
「シャーウッド」のテクノロジーを米国にも移植し、課題解決を目指すとともに、「住宅を通して社会を良くしていく」という当社の方向性を引き続き発信していきます。

※「初めて出展」については、開示資料などに基づく当社調査によるもの。IBSは、毎年約8万5000人以上の建設業界関係者、機関投資家などが世界中から訪れる住宅見本市。コンセプトホームとは、選ばれた1企業による実物展示のことで、IBS2020では当社がウッドサイド・ホームズ社とともに建設。

大開口により光を取り込むSHAWOODならではの開放的なリビング

大開口により光を取り込むSHAWOODならではの開放的なリビング

S地域社会と共生する

イベント、チャリティに参加し、地域社会に貢献

ウッドサイド・ホームズ社は、セントジュード小児研究病院¹が 開催するチャリティイベント「Dream Home Giveaway」²に2019年から参加。ラスベガスに始まり、2020年にはサクラメントを加え継続的に参加しています。
イベントは全米約40都市で実施されており、同社はラスベガスとサクラメントにて、住宅建設に伴う施工費と材料費をほぼ無償で提供。セントジュードの活動支援を通して、米国小児医療環境の向上に寄与しています。
この他にも、社員による地域の清掃イベントなどの開催や各種チャリティを通して地域社会への貢献活動を行っています。

※1 テネシー州メンフィスで1962年に設立された、世界的に有名な小児科治療研究施設で、無償で子どもの治療や家族をサポートしている。
※2 個人から寄付金を募り、その一部を抽選で当選した方へのプレゼント(土地付きの家)として還元するイベント。

「Dream Home Giveaway」チャリティイベント ウッドサイド・ホームズ社が提供した家の着工式の様子

「Dream Home Giveaway」チャリティイベント
ウッドサイド・ホームズ社が提供した家の着工式の様子

オーストラリア

オーストラリア版「シャーウッド」構法を用い、現地の気候・風土・ニーズに合わせて日本品質の快適な住宅を提供。技術のみならず、社会・環境・経済・住まい手の価値を実現する総合的な持続可能性を追求した大規模開発を行っています。こうした取り組みは、環境配慮技術などで世界的な賞を受賞したCentral Parkをはじめ、West Villageなど多くのプロジェクトで受賞を果たしています。
Central Parkプロジェクト

印象的な壁面緑化と空中庭園、反射板で自然光を活用したCentral Parkプロジェクト。その中の高層マンション棟の一つが2019年に高層ビル・都市居住協議会(CTBUH:Council on Tall Building and Urban Habitat)より世界最高賞を受賞し、名実ともに「世界一」の評価をいただきました。

E 脱炭素社会を先導する

積水ハウスの環境技術を生かした大規模プロジェクトが各地で進行中

West Village(ブリスベン)では、歴史的建築物である旧アイスクリーム工場の外観構造を残し、補修工事で出た廃タイルを歩道タイルとして再利用しています。また、商業部分においても、飲食業テナントからの廃棄食品を100% 回収し、バイオ燃料やコンポスト(有機物を微生物の働きで分解させて堆肥にする処理方法)として再利用するなど、環境配慮への取り組みを進めています。
2022 年、歴史的建造物の再生、それを活用した全体的デザイン性、環境に配慮したマスタープラン(6Green Star 認証取得¹、緑地や公園スペースの充実性、雨水リサイクル等の環境配慮)、コミュニティとの繋がり感とエリアの創出等が評価され、2022 ULI Asia Pacific Awards for Excellence²のWinner(優秀賞)に選出されました。

※1 GBCA(Green Building Council of Australia)による評価システム(建築物、設備、コミュニティ等を評価する国際的に認められた持続可能性の評価システム)
※2 不動産コミュニティにおける、最高レベルの水準やプラクティスを代表するプロジェクトを表彰する、不動産業界で最も権威のある賞の 1 つ

歴史的建築物を活用したWest Village

歴史的建築物を活用したWest Village

三つのプロジェクトで「Green Star」に認定

ブリスベン郊外の大規模複合開発Ecco Ripleyでは、商業施設の駐車場屋根へ太陽光パネルを設置し、共用部の電力削減に取り組むとともに、発電量と消費電力量をモニターでお客様にご覧いただくことで、企業としての地球温暖化防止対策の見える化を進めています。また、グリーンビルディング協会(GBCA:Green Building Council of Australia)による、Greenstar 評価システムにおいて、Ecco Ripleyが2015年に続き、2020年にも「5-star Green Star」を取得しました。敷地内のRipley Town Centerでも同様に取得しています。
2017年 に 最高値 の「6-star Green Star」を 取得したWest Villageと合わせ、現在3プロジェクトがGreen Starに認定されています。

※建築物、設備、コミュニティなどを評価する国際的に認められた持続可能性の評価システム

Green Starで「5-star Green Star」を取得したEcco Ripleyのまちなみ

Green Starで「5-star Green Star」を取得したEcco Ripleyのまちなみ

S多様なチカラを結集する

先進的なダイバーシティ&インクルージョン女性社員雇用率50%、女性管理職8%に

West Villageでは2020年、マーケティングと営業の担当者が、オーストラリア都市開発研究所クイーンズランド支部(UDIA Queensland: UrbanDevelopment Institute of AustraliaQueensland) が主催する「2020Women in Leadership Award forExcellence」を受賞しました。

Gインテグリティを体現する

ガバナンス強化に関する取り組み

各プロジェクトにおいて、現地経営陣と担当社員が出席し、報告、意思決定の場としてプロジェクト・コントロール・ミーティングを毎月実施しています。
パワハラ・セクハラなどの研修、コンプライアンスを含む研修については、入社時および入社後も継続的に実施。日本人社員と現地社員がともに受講し、垣根なく取り組んでいます。
年度末決算時には、法定会計監査を行い、かつ積水ハウス本社より年に1度の内部統制監査を実施しています。

シンガポール

シンガポールでは、パートナーの有力デベロッパーとともに、現地の暮らしに合った付加価値の高い住宅開発に取り組んでいます。
住宅・商業大規模複合開発案件として関心を集めているOne Holland Villageプロジェクトをはじめ、すべてのプロジェクトで持続可能なコミュニティの創出を目指しています。積水ハウスの住まいづくり、まちづくりの考え方、デザインなどを現地の生活や環境に適したスタイルで導入し、新しい価値を生み出しています。

S「住」の可能性を追求する

「ライフスタイルの提案」に取り組む

One Holland Villageは共同事業パートナーと進めている、住宅、サービスアパートメント、商業施設、オフィスを擁する複合開発プロジェクトで、当社が提案する「スローリビング」のコンセプトを導入しています。シンガポールでは、部屋の大きさ、仕上げ、設備仕様などを訴求した住宅セールスが一般的ですが、「ライフスタイルの提案」という販売手法にローカルパートナースタッフとともに取り組んでおり、他社との差異化を示すことができています。
新型コロナウイルスの影響で在宅ワークが進んだため、積水ハウスの「コドモイドコロ」のコンセプトや在宅ワークのアイデアを取り入れたモデルルームを通じてお客様に新しい価値を提供しています。

Holland Village Project

Holland Village Project